（国体道路・中州走行中）２３：３０。あ、お客さんが手を挙げてる。
こんばんはー。
清川、急ぎで！（携帯ポチポチ）
あ、はぃ（態度悪い人だなぁ…）。
扉閉めますねー。ぶーん。
ん？？今乗せたな…チェックと…。
中州地区タクシー自主ルールを認知していなかった新人運転手Ａさん。 後日、会社にて運行管理者からこっぴどく叱られましたとさ。
福岡市近郊にてタクシー運転手をされている方にとって、避けては通れない「中州の自主ルール」を紹介します。
中州タクシー自主ルールとは
平成２７年３月から【当分の間】（令和４年現在継続中）中州の国体道路では、深夜２３時～翌２時まで、タクシーに乗車する事はできません（降車、実車進入は可能）
乗車以外にも、空車進入禁止、空車走行禁止の場所もあります。
走行できる車とは？
ナンバープレートの下１桁の番号が偶数なら、日付の偶数日、奇数なら奇数日が空車で走り抜けられます。実車走行中はナンバープレートの番号関係なく走行できます。
例：車のナンバープレートの番号が、【４２０１】なら奇数日に通り抜けられます。
予約車表示で走り抜けるのも禁止です。
また途中乗車禁止エリアの途中でお客様を降ろした場合は、速やかに右車線を走行します。
かつて祇園付近で友達が「大丸前にいるからダッシュで迎えに来て」と言われて、
中州の間だけメーターたおして（自腹で）ショートカットした事ありました。
かつての中州は…
私は平成２７年１０月からタクシーに乗り始めているので、過去を知りませんが、かつては国体道路の２車線のうち、１車線はタクシーがビシッと客待ち停車して、道を塞いでおり慢性的な渋滞を引き起こし社会問題になっていたそうです。
（タクシー協会より引用）
本来、中州の国体道路は、駐停車禁止時間帯が明示されている
本来、【中洲の国体道路上では、道路交通法上も降車のみで、乗車させることができない】のです。
標識でも明示されていますが、ほとんどの運転手は知らないと思います…
【駐停車禁止１６－２ 人の降車を除く】としっかり書いてあります。
どこまでいいか？ 【春吉側】
春吉側からの場合、「博多ぼて」の手前の消火栓辺りまでは乗せられます。（消火栓５ｍは駐車禁止ですね）
イラストでは、春吉橋西信号からとなっていますが、厳密にはラーメンファイブと肉肉うどんの向かい辺りからは乗せられませんがギリギリを攻めるのは止めておきましょう。
現地では乗車出来る場所に目印で黄色いテープが張られていますので注視してみて下さい。
どこまでいいか？【祇園側】
祇園側は、新川橋の途中に黄色いテープが張ってあるのでそこに被っていれば乗せられます。
（画像真ん中編、わかりますかね？）
橋の手前（からあげ屋さん辺り）で乗せるとペナルティです。
できたら歩道橋の辺りまで我慢しましょう。交差点内で停車するのもダメなんですけどね。
また途中で乗せる行為もダメですが、空車進入禁止、右折での進入禁止の場所もあります。
しっかり覚えておきましょう。
自主ルールを違反すると周りに迷惑が掛かります。
間違えたらどうなるとですか？？
中州の自主ルールを違反すると、係員がチェックをしており、累積でタクシー会社にペナルティが入ります。ペナルティとは、会社が罰金を支払ったり、乗り場停止処分もあります。
駅や空港の乗り場で主に働いている人が乗り場に入れなくなり、営収が下がってしまいます。
（でも走らざるを得ないから実際は営収が上がる可能性があるという…）
走り疲れたから乗り場に付けて休憩がてら待機というのも出来なくなる訳です。
中州で仕事をしないから関係ない？
自分は中州でお客様乗せることないから関係ないわーと言われる運転手もいますが、
お客様を送る事はあると思います。
お客様を降ろした後、間違って空車進入禁止道路に
入ってしまう可能性もありますので、中州に普段入らない方でも、
空車進入禁止、空車走行禁止、乗車禁止エリアの確認はしっかりしておきましょう。
まとめ
結局、中州か天神・大名の辺りが一番お客様のいるエリアでタクシー利用者が多い場所です。
目の前で手が上がっているのに乗せられないのは大変むずがゆい状況です。
この規制は、渋滞をおこして一般の乗用車に迷惑をかけないための社会実験です。
（西〇バスの定時運行に影響があるせいだとかなんとか）
このブログはタクシー協会に所属していない人も読んでいるかもしれません。
自分の会社は関係無いからと思わずに、子供に説明できるきちんとした大人であって欲しいと思います。
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