全7回、7日に分けて更新していきます。(1年前に書いていた記事)
【第1回】そろそろ会社員もいいかな、と思った話
「これ、いつまで続けるのかな」 ふとした瞬間に、
そんな考えが頭をよぎることが増えました。
福岡でタクシーを走らせて、もうすぐ10年になります。
毎日同じ道を走り、同じ景色を眺める日々。
それ自体に不満があるわけではありません。
でも、この業界では「10年」が一つの区切り。
周りの仲間からも「そろそろじゃないの?」
なんて、無言のプレッシャーを感じる場面も増えてきました。
40代という人生の折り返し地点。子供も小学校を卒業。
このまま会社員として定年までハンドルを握り続けるのか、
一度自分の足で動いてみるのか。
そんなことを考えるようになりました。
正直な本音を言えば、「もう少し効率よく稼ぎたい」という欲もあります。
それと同時に、「自分のスタイルでお客さんを案内したい」という
気持ちが強くなってきたのも事実です。
毎日同じ道を走っていると、嫌でも季節の変化が目に入ります。
最近だと、明治通りの街路樹の根元に、いつの間にか小さな
花がポツポツと咲きだしていました。
信号待ちでそんな景色を眺めながら、
「そろそろ、自分のペースで仕事をしてもいいんじゃないかな」と、
ようやく決意が固まってきた気がします。
私は昔から、狭い裏道を駆使して1分1秒を争うのがあまり好きではありません。
それよりも明治通りや昭和通りのような
広い大通りを真っ直ぐ走って、那珂川を渡る時のあの開放感。
お客さんと「今日は 空が広いですね」なんて言いながら走る 時間が、
自分には一番合っていると感じています。
とはいえ、事務作業は正直言って面倒くさいし
(誰か代わりにやってくれないかなと思うくらいです)、
試験に出る法律なんて 今さら自分の頭に入るのか、
まぁもっと年配の人も受験しているし、どうにかなるかなとか
色々考えながら不安しかありませんがまずは、少しずつ進めてみようと思います。
==次回予告==
あの時、私は、タクシーをやめようと思いました。


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