譲渡譲受契約が済んで、認可申請も終えて、あとは返事待ち。有給消化中の身である。一言でいえば、暇なのだ。
普段なら「ちょっとドライブでも」となるところだが、いまは車の運転ができないので、公共交通機関を使うとなると少し億劫になる。そんなわけで、気づけばすでに一人カラオケへ2回行っていた。
A店は完全無人対応で、アプリから予約して精算機でお会計。スマートでスムーズだが、機種が古くてゆずの最新アルバムが入っていない。そして一人だと料金が少し上がる。
B店は入店時にスタッフさんがしっかり接客してくれる。「何時間使いますか?」「食事もするならこのプランがお得です」「こちらが最新機種です」と丁寧に案内してくれる。対応してくれたのは眼鏡をかけた、おそらく同世代くらいのお姉さんで、なおよし。一人でも料金が変わらないのもありがたい。おかげでゆずの曲も思いきり楽しめた。
どちらの店でも、歌っているとお腹が空いてくるので、フライドポテトなどを注文する。店員さんが入ってきたときに歌うのをやめる人もいるらしいが、気まずくなるのもなんなので、歌いながら「あざまーす」と感謝を伝えつつ気にせず続ける。
ただ、そのタイミングで超アイドルソングを歌っていたりすると、さすがに気まずい。だから店員さんが来そうなタイミングには、ミスチル、ゆず、スキマスイッチあたりの「絶対ミスしない曲」をそっと仕込んでおく。口では気にしないと言いながら、ささやかに気は使っている。
(店員さんはお仕事だから、誰も気にしていないだろうけれど。)
それにしても、ドリンクはバーに取りに行くのに、フードはわざわざ部屋まで持ってきてもらうのはなんだか申し訳ない気がする。フードカウンターでも作ってくれたら、自分で取りに行くのに——などと考えながら歌い続ける。
ふと気がつく。
「あれ、これって家にいるときとやってること、あんまり変わらなくないか?」
だったら家でカラオケアプリを入れればいいのでは——とも思う。
でも、やっぱり違うのだ。あの防音の小部屋で、マイクを握って少しだけ声を張り上げる。その感覚が、なんだかんだでいちばんいい。
家でもできる。でもわざわざ出かけて行く。それでいい。
この「有給消化期間」が終われば、きっとまたバタバタした日々が戻ってくる。
一人カラオケに行く暇も、そうそうなくなるだろう。
仕事が始まれば、「この時間働けば稼げるのに…」とワーカホリックになるのは目に見えている。だとしたら、この暇な時間は案外、悪くないのかもしれない。
好きな曲を、好きなだけ、誰に気を使うでもなく歌える時間。それって、ちょっとした贅沢だなと、フライドポテトをつまみながら思うのだった。
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なお、この文章の9割は自分で書いてます。(ところどころAIさんに頼ってます)



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